無料で使える統計データを活用しよう!~国が発表している便利なサイト5選~

2016.09.29

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統計のおはなし

こんにちは!ライターの小林です。

皆さん

日本の観光に関する現状を調べたい・・・
市町村間の特性を比較したい・・・
店舗出店のために市場を分析したい・・・

といったことはありませんか?

このような場合には、独自リサーチを行わなくても、中央省庁をはじめとした公的機関が公表している統計データが使えます!
無料で使えて信頼性も高い調査結果をビジネスなどに利用しない手はありません。

ここで紹介するのは、国が調査している統計データを公表しているサイトです。
ぜひ一度覗いてみて、皆さんが知りたいことが既に調査されていないか探してみてください。
※利用に制限があるものもありますので、各サイトの利用規約は必ず参照してください。

1 政府統計の総合窓口(e-stat)

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我々のような地方自治体のリサーチやコンサルティングを行う業界では最も利用頻度と価値が高いサイトです。

総務省統計局が運営しており、日本のほとんどの公的な統計調査の結果を閲覧することができます。人口や労働力、産業、家計状況、消費動向等、幅広いテーマを網羅しています。有名な国勢調査の結果もココで見られますよ。皆さんはちゃんと回答しましたか(笑)?

API機能GIS機能も近年追加され、利便性が大幅に上がっています。
日本の状況を客観的に把握するためには必見のサイトです。

2 内閣府 世論調査

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内閣府が実施した世論調査の結果をホームページ上で公表しています。外交や少年非行、公共サービスに関する意識調査など、日本の論点に関するテーマを扱っています。
定期的に行っている調査もありますので、変容を比較すると面白いかもしれません。

ちなみに、ここで公開されている「東京オリンピック・パラリンピックに関する世論調査」の結果、全国で「関心がある」人は819%、「観戦に行きたい」人は51.2%でした。開催時には観戦に行き、リオ以上にみんなで日本を応援しましょう!

3 観光庁 統計情報 

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旅行や宿泊、訪日外国人の消費動向等、観光に関する調査を定期的に行い、結果を公表しています。国別の旅行者数や旅行者の属性、旅行に使う費用など、観光に関するデータはこのサイトが便利です。

観光は政府も特に力を入れている分野です。観光地域経済の見える化などの調査研究にも取り組んでおり、公開内容が充実していくものと思われます。

4 経済産業省 統計情報 

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日本の産業に関する各種統計調査の結果を公表しています。時系列データや市町村別データなど、かなり細かく公表しており、商工業の詳細な統計データが欲しい場合には、まず調べてみたいサイトです。

5 総務省 地方財政状況調査関係資料 

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当社が地方自治体のリサーチやコンサルティングを行ううえで、一度は確認するサイト。日本全国の市町村の財政状況に関するデータがとりまとめられています。
財政関係のデータであるため内容理解が一苦労ですが、自分のまちが財政的に豊かかどうか、是非見てみてはいかがでしょうか?

(番外編)DATA. GO. JP 

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これは番外編。

これまで紹介したように、色々な省庁が、それぞれのサイトにデータをアップしている状況が分かったと思います。
最近ではこれを一元的に管理しつつ、だれでも利用しやすいよう公開していく「オープンデータ」推進の取組みが始まっています。

DATA.GO.JPはそのプラットフォームで、データカタログサイトと呼ばれています。
統計データに限らず、省庁が保有する様々なデータが公開されています。
取組みはまだ発展途上といったところですが、データカタログサイトでのデータ公開が拡大されれば、
あらゆる公的な情報をデータカタログサイトから取得できるようになるのではないかと期待しています。

興味がある方は定期的にオープンデータの取組みについて情報収集してみてください。

まとめ

いかがでしたか?ここで紹介した以外にも、中央省庁をはじめ都道府県、市町村で様々な調査が行われ、データの公開が進んでいます。
情報化が進んでいる今、数えきれないデータが、数え切れない場所で公開されています。 

このように、多種多様なデータが様々な場所で公開されていることはメリットばかりではありません。

探したいデータにたどり着かない・・・
データの形式が分析に適していない・・・
利用規約が明記されていない・・・

現状では、オープンデータを利用するために多くの手間や労力がかかるケースがあることも事実です。

このようなオープンデータを皆さんのビジネスや生活に役立てるための情報を紹介し、
少しでも皆さんのお役にたてるよう努めていきます。

 

この記事を書いた人

小林 寿名古屋事務所 企画課

専門統計調査士、MUDアドバイザー 主に市町村の社会調査・計画策定コンサルティングに従事 データビジュアライゼーションやオープンデータ利活用が得意分野

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