農業簿記1級受けてみた(連載第02回,第24回問題1)
第24回農業簿記検定1級合格者の楠本です。
連載第02回は、「第24回問題1(財務会計分野)」を取り上げます。
企業会計原則(正規の簿記の原則や利益計算アプローチ)に関する知識問題です。
【受験対策時に感じていたこと】
公式のテキストと問題集に一通り取り組んでから、公式サイトで過去問PDFをダウンロードしました。過去問に目を通して以下のことを感じました。
①公式テキストの内容や例題で、ほぼ過去問を網羅できていそう。
②知識問題と計算問題に大別でき、知識問題だけでは合格基準に届かない。
③知識問題の選択肢には似たような用語が並べられていて、区別や使い分けが必須。
④計算問題は、計算手順に悩む暇はなさそうで、また、電卓の練習も必要。
以上を踏まえて、知識問題については、関連する単語を公式テキストやネット検索で調べながら、自分なりに表や図にまとめることが大事だと考えました。
【今回のテーマに関する整理】
今回のテーマを踏まえて、1つの流れ図(フローチャート)と3つの表(テーブル)を作成しました。
<流れ図>概念整理

まず、「会計帳簿」に関する話をしているのか、「財務諸表(貸借対照表や損益計算書)」に関する話なのかを、区別できるようにすることが大事だと考えました。
<表1>財務諸表の作成・利益計算アプローチの対比

例えば、理論的な概念(主義・立場)を話題にしているのだなと思ったら、実務的計算手法である「損益法」ではなく、理論用語である「誘導法」を選ぶというように、似たような用語を、どうにかして区別しながら整理することを心がけました。
<表2>正確な会計帳簿の「3つの要件」

「誘導可能性」を加えれば4要件です。
<表3>企業会計原則「7つの一般原則」

「重要性の原則」まで含めると8つあり、公式テキストでも頁数を割いているので、区別するのは大変ですが、出題側からすれば紛らわしい選択肢を作りやすいのだろうなと思いました。各用語を区別するための自分なりに腹落ちする表現を、公式テキストを読む際にも意識するのがよいと思います。
今回は以上になります。いかがでしたでしょうか。
まだ学習を開始していない方は用語数や文字数が多く感じるでしょうし、過去に一通りの学習を終えている方であれば情報を追加したくなるかもしれません。個人的には、学習の初期段階では情報を少なめに、慣れてきたら少しずつ追加していく、という方針がよいのではないかと思います。
次回の連載第03回は、「第24回問題2(財務会計分野)」を取り上げます。
今後ともよろしくお願いいたします。
【関連リンク】
・マインドマップはこちら
・フローチャートはこちら
上記は「Mermaid Live Editor」というサイトへのリンクになっています。
「マーメイド記法」という記法を用いていて、文言の差し替えや、要素の削除追加が可能です。WEBブラウザ上でカスタマイズや画像出力などが可能なツールですが、職場等での閲覧や利用については、それぞれのWEB利用規約などに準拠してご利用ください。
・農業簿記検定(公式)
https://www.jab-kentei.or.jp/agri-boki/
https://www.jab-kentei.or.jp/agri-boki/dl.html
試験範囲や過去問(問題のみ)があります。
過去問には「PDFファイルにて提供しているためダウンロードすることができますが、問題の使用はあくまで、受験生による受験対策としての個人使用に限ります。」という注意書きがあります。
・農業簿記検定の解答速報(資格の大原)
https://www.o-hara.jp/course/nogyo_boki/nog_answer_flash
「2025年11月23日施行試験 解答速報(無料)」があります。解答のみで解説はありません。
・公式テキスト・問題集
https://www.o-harabook.jp/SHOP/299289/299295/list.html
【勤め先の取り組み紹介】
・6次化支援マーケティング
https://www.surece.co.jp/solution/1569/
【6次化マーケティングとは?】
6次産業化とは、「1次産業(生産)× 2次産業(加工)× 3次産業(流通・販売)」の掛け算です。
1 × 2 × 3 = 6
この数式で最も重要なのは、「どこか一箇所でも『0(ゼロ)』になれば、結果も『0』になる」という点です。素晴らしい農産物(1)を使い、適切な設備で加工(2)しても、顧客に届ける力(3)がなければ、経営としては成立しません。マーケティングとは、この「掛け算」を最大化するための「誰に、何を、どう売るか」の設計作業を指します。
この記事を書いた人
楠本一哲
第24回農業簿記検定1級合格者(2025年11月23日)、正解38問/全50問で合格