交通量調査ってなんだろう?

2016.09.15

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交通のおはなし

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こんにちは。ライターの高野です。
今回は、当社で対応している交通量調査について取り上げてみます。

皆さんもたまーに道端で椅子に座りながらカウンターをカチカチ操作している人を見かけたことないですか? どのような目的で交通量調査を行っているのか、また何を調べているのか、調べている人はどのような人なのかをお伝えします。

なんでカチカチしているの?

調査風景

交通量調査は行政(国土交通省や自治体)と民間企業が実施しているケースに大きく分かれます。

行政が行っている交通量調査は、何年かに一度(場合によっては毎年や1年間に4回程度を行う場合もあり)調査を行い、今までの交通の変化を追うために使われます。
また、交通的な問題(渋滞している・事故が多いなど)のある場所について、現状の交通量調査を把握するという場合もよくあります。そして、その問題を解決するために道路が整備されるときに交通量調査を実施し、効果を計測します。

関東地方で近年で大きな話題となったのは、首都高・中央環状や、圏央道が(部分的にですが)開通していますが、その時にも交通量調査は実施されています。
この場合の調査主体者は、高速道路会社(首都高やネクスコ)になっています。

では、民間企業の場合はどうでしょうか。
最近はコンビニがかなり充実して、いろいろな場所に出店していて便利ですね。このようにコンビニを出店する際にも、交通量調査は実施されている場合があります。時にはライバル店に対する調査も・・・。

またコンビニに限らず大型のショッピングモールや娯楽施設を立地する場合にも、実施されています。大型施設が立地された場合、周りの交通への影響も大きいためです。

いつ、どこで、なにを調べているの?

6連カウンター

では、どこで何を調べているのでしょうか。
調査員は指定された道路の交差点や施設の前で、決められた時間内で調査を行います。調査時間は昼間の12時間だったり24時間だったりします。休憩を入れながら交代でカウントしますので、調査員の方も安心です。

カウントは、カウンターという機器を使って行います。カウンターを実際に見た人はあまりいないと思います。当社が使っているカウンターは、写真のような6連カウンターで、一度に計測出来るボタンが6つもついています。各ボタンを、「大型貨物」「小型貨物」「バス」「小型乗用」「二輪車」などに割り当て、車種ごとに計測することができます。大型車と小型車、貨物車と乗用車を分けて計測することで、道路の使われ方がわかるため、車両の総数だけでなく車種ごとに計測するのが一般的です。

一般的には、自動車をカウントすることを「交通量調査」、人(通行者)をカウントすることを「通行量調査」といいます。

人が来ないところに出店しても仕方ないので、人通りが多いところに出店するために調査をしている場合が多いようです。その時は、性別・年齢別でカウントします。通行している人がどのような人が多いかで、出店する店舗のイメージを変えることも重要です。

コンビニといえば、若い男性がメインターゲットということもありますが、最近は高齢者をいかに取り込むかということもポイントなので、高齢者が多い場所では品ぞろえも変わってくるでしょうね。

どんな人がカウントしているの?

交通量調査は、調査員と呼ばれる人がカウントしています。基本的にはアルバイトです。
ただし当社では、長期にわたりカウントを行っている調査員を多く活用しています。人員が不足する場合には、臨時の調査員を募集して実施しています。

この記事を読んで頂いている方の中には、学生時代に交通量調査の調査員を行ったという人もいるでしょう。大規模な調査を行う場合には大量の調査員を必要とするため、大規模な募集活動を行うこともあります。
そのような時には、事前に研修会を行い、調査の目的やカウンターの使い方を教えます。また調査当日についても巡回員と呼ばれるスタッフが現場に対応します。

ですから、初めてで不安な方でも、安心して調査に望めます。
皆さんも一度、調査に参加してみてはいかがでしょうか。皆さんが観測した調査結果が国土交通省や自治体の道路計画の一部に活用されるかもしれません。大変社会的意義のある仕事だと思います。

まとめ

このように、交通量調査は大変社会的意義の高い仕事です。当社は、長年の経験と独自のノウハウにより、高い精度で提供致します。もし、行政担当者の方で交通調査に関するご質問がある方はぜひお問い合わせ下さい。
また、流通関係の出店に関わるご担当の方も、何なりとお問い合わせ頂ければと思います。

(株式会社サーベイリサーチセンターの「交通量・通行量観測調査」はこちら)

今後は交通量調査だけではなく、いろいろな調査の種類や交通に関することをお話していきたいと思っています。

この記事を書いた人

高野 精久調査部

主に「人の動き」に関する調査についてコーディネートしている。携帯電話やGPS機器に関心を持っている。ただし本人はガラケ所有。土木学会認定・上級土木技術者らしい。

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