ナンバープレート調査って何だろう?

2019.06.26

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交通のおはなし

ナンバープレート調査とは

こんにちは。ライターの泰良です。

ナンバープレート調査という言葉を聞いたことがありますか?

文字通り車両のナンバープレートの情報を記録する調査のことなのですが、決してあやしい調査ではありません。

「車両のナンバープレート情報を記録する調査」と簡単に書きましたが、記録する情報量が多いので、車両の台数が多いと調査をするのも大変です。(ナンバープレートの見方についてはこちらのサイトをご参照ください。)

弊社では通常、通過時刻と、下図に示す「車頭番号と呼ぶ分類番号の頭文字1ケタ」と、「一連指定番号(ナンバー)4ケタ」を記録する方法でおこなっています。

ナンバープレートの例

記録した5ケタの数字は固有のID番号のように(厳密には番号が重複する可能性もあり、固有とは言えませんが)使うことができます。

その数字を、対象の地点を通過する車両ごとに記録するわけですが、手書きで調査票へ記録する方法と、ボイスレコーダーに音声で記録する方法があります。

また、ナンバープレートを自動で読み取る「ナンプレキャッチャー」という機器で調査する方法もありますが、それは後ほどお話しします。

ではなぜナンバープレート調査をするのでしょうか。一般的な交通量カウント調査とは何が異なるのでしょうか。

今回はその点についてご説明いたします。

以下の例では車両番号「5・1234」といった架空の乗用車を使用します。

経路がわかる(経路調査)

離れた地点A、B、Cがあり、途中にY字路のある道路を考えます。
地点Aを通過した車両が、地点B方面に行ったのか、地点C方面に行ったのかを把握する方法はあるでしょうか。

調査員を地点A、B、Cにそれぞれ配置して、各地点を通過する車両の時刻とナンバープレートを記録します。

たとえば、地点Aで観測したナンバープレートの中に乗用車「5・1234」の記録があり、地点Cで記録したナンバープレートの中に、地点A通過後で乗用車「5・1234」が観測されていたとすると、乗用車「5・1234」はAからCへ走行したということになります。

このように各地点で記録されたナンバープレートを照合することによって、交通量カウント調査では把握できない車両の走行経路を把握することが可能になります。

経路調査

通過時間がわかる(通過時間調査)

経路調査では、通過時刻も記録しているため、そこから通過に要する時間(以降、通過時間)を算出することもできます。

離れた地点A、Bがあるとき、地点Aを乗用車「5・1234」が7:00に通過し、乗用車「5・1234」が地点Bを7:15に通過していたとすると、通過時間は15分ということになります。

地点AB間の距離がわかっていれば、平均時速を把握することができます。

朝の交通量の多い時間帯では通過に15分かかるけれども、それ以外の時間帯では5分しかかからないというように、通過時間が長い時間帯は道が混雑していることが予想できます。

交通量カウント調査では、通過した台数はわかりますが通過時間まではわかりません。ナンバープレート調査だからこそ、通過時間も把握することが可能になります。

通過時間調査

駐車時間がわかる(駐車時間調査)

休憩施設や商業施設、観光地などの駐車場において、駐車場の入口と出口に調査員を配置して調査をする例を考えます。

乗用車「5・1234」という車両が7:00に駐車場に入り、同じ乗用車「5・1234」が7:15に駐車場から出ていったとすると、その車両は駐車場に15分間駐車したことがわかります。

考え方は経路調査で通過時間を把握する方法とまったく同じです。

駐車時間がわかれば駐車場の回転率がわかり、必要な駐車マス数(収容台数)などの検討に役立てることができます。

駐車時間調査

どこから来たかがわかる(車籍地調査)

ナンバープレートには登録地(車籍地)の情報も含まれます。
東京都を例にすると、足立、練馬、品川などがあります。

ある調査地点において、調査員が車籍地を記録することによりその車がどの辺から来ているのかを把握することができます。
詳細な地名というよりは、広域のエリアによる把握となりますが、例えば車での来場が多い観光地やテーマパークなどでこの調査を実施すれば、商圏の把握や、エリアマーケティングに活用することが期待できます。
下の図は、ある場所で観測された車籍地をワードクラウドで表現したものです。

車籍地ワードクラウド

文字が大きければ大きいほど台数が多かったことを表しており、東京都(緑文字)よりも埼玉県(赤文字)からの来訪が多い場所であることがわかります。

実際の成果物とは異なりますが、このようなビジュアル表現によって調査結果を示すことも可能です。

ナンプレキャッチャーをご存知ですか?

ご存知の方は少ないと思いますが、ナンバープレート情報を自動で読み取る機器が存在します。弊社ではその機器の愛称を「ナンプレキャッチャー」としています。

この機器は、大掛かりな工事なども必要なく、手軽に設置することが可能で、どんなにスピードを出している車両でも90%程度の認識率でナンバープレート情報をすべて取得することができます。

ナンバープレート調査は人手による調査がメインでしたが、この機器を使用することによって自動化でき、よりスピーディなデータ収集が可能になりました。

機器を管理する人が必要なので、完全な無人化には至りませんが、調査員人数を削減し、条件によっては調査費用を安く抑えることができます。

ナンプレキャッチャーにご興味がある方はコチラもあわせてご覧ください。

おわりに

ナンバープレートの情報は上記でご紹介したような調査のためだけに使用し、統計的に処理します。
取り締まりや個人を特定するために使用されることは一切ありません。
また取得したデータは安全・適切に管理し、外部に漏洩することはありませんのでご安心ください。
ご紹介したように様々なことがわかるナンバープレート調査についてご興味を持った方がいれば、ぜひお気軽に弊社までご相談ください。

ナンバープレート調査のご依頼はこちらまで!

 

この記事を書いた人

泰良 和広調査部 調査課

都市・交通系の部署に所属。専門統計調査士。データビジュアライゼーションに興味がある。

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