コンビニの現場力とは! ~1冊のノートが最強チームをつくる~

2016.10.07

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SRC

こんにちは。ライターの田矢です。
今回は、コンビニ業界の現場力について取り上げてみます。

私は、元々コンビニ業界出身で、フランチャイズ・ビジネスであるコンビニの良さをひとりでも多くの消費者に知ってもらいたい、コンビニを楽しんでもらいたい発想からコンビニ研究家とも名乗っています。

ですから、コンビニ研究家の視点で解説させていただきます!

皆さんもコンビニで、一度は買い物したことが絶対にあるでしょう。日本の生活に欠かせない存在価値まで成長している10兆円市場・5万店もあるコンビニ・ビジネス。
そんな気軽で便利な店に、どのような現場力が隠されているのでしょうか?

明日から即使えるビジネス・ノウハウをご紹介したいと思います。使う道具は、たったひとつだけです。それは、どこにでもあるノート1冊だけです。

このノウハウは、小売業だけでなく、ビジネスの世界でも活用が可能なので、その視点で続きをお読み下さいませ。

なぜ今、手書きのアナログ思考型ノートが必要なのか?

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最近、外資系の有名コンサルタント出身者のノート術や東大に合格した学生のノート術など、情報を1冊のノートにまとめる手法を提案した本が話題になっています。
なぜIT・スマホ時代に書くことがもてはやされるのか?  理由は簡単です。 

「書く技術」は日本人なら誰もが持っている武器なのです。書くことで整理できるだけでなく、共有することで見える化が可能になるからです。

一冊のノートが最強チームをつくる

これを商売・経営の現場に応用することで組織強化ができます。特に小売・飲食業やコンビニなどの接客業は、業務中に会話する時間は限られており、その中で円滑なコミュニケーションを取るのは難しいものです。そこで、店で一冊のノートを使用します。全員、出勤時には必ずノートの内容を確認します。自ら考え、仮説を持たせながら業務を行い、一日の終わりにその検証を踏まえて感じたことを書きます。

内容は以下のいずれかの項目について書くように促します。

①販売施策の情報共有
②営業数値の共有
③店長の目指す店舗コンセプトの共有
④褒め、認め、感謝を伝え、チームワークを高める
⑤お客様からのお褒めの言葉
⑥店やお客様の情報共有
⑦ミーティング議事録の共有
⑧連絡と引継ぎ事項

自発的成長を促し、考えて動く人を育てる!

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あるコンビニエンスストアでは、発注業務を教わったばかりのアルバイトが、時間帯や天候によって来客数にばらつきが出ることに気づきました。
このことをノートに書くと、店長から客数意識を持てたことを褒められました。
彼女はさらに客数を分析することで発注の精度が上がったといいます。
また、これを見ていた入社したばかりのアルバイトは、その先輩を真似して、客数を意識して仕事をするようになったという事例があります。

新入社員・新人スタッフは、勤務初日から感想を書かせると、成長を見ることができます。
既存のスタッフはなかなか習慣化しづらいですが、新入社員・新人スタッフが書いた内容を見て管理職・店長が新人スタッフへの接し方に生かすなど、有効活用できることで次第に書くようになります。
新人スタッフは、会社の経営理念や売上目標を知らずに働き始めることが多いのですが、一冊のノートを共有することを通じて全員で商売を覚え、全員で店(企業)をつくり上げていくことができるのです。

今回は、ここまでとさせていただきます。次回をお楽しみに!
ぜひ現場で活用して下さいませ。

この記事を書いた人

田矢 信二大阪事務所 MR課

主に「店舗・現場」に関する調査についてコーディネートしている。 コンビニを毎日見るのが習慣で、その中からビジネス発想へと繋げている。

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