オープンデータを活用した、訪日外国人流動量可視化事例の紹介
ライターの小林です。
最近、外国の観光客の方をよく見かけるようになりましたね。
国では観光立国推進基本計画が策定され、「世界が訪れたくなる日本」を目指しています。
東京オリンピックも近いですしね。
さて、今回の記事では 、国が提供しているオープンデータを可視化して、訪日外国人の動向を誰でも分析できるようにしたいと思います!
成果と使用データ・ツール
可視化事例はこちら↓
データと使用ツール
・FF-Data
国土交通省が提供しているFF-Data(訪日外国人流動データ)を使用します。今回は、国土交通省に申請をして貸出用データベースを用いました。
・PowerBI
Microsoft社が提供しているBI(ビジネスインテリジェンス)ツールのPowerBI。
まあ、私といったらこれしかないですね。
FF-Dataの概要説明(ちょっと固い話)
上記リンクに記載がありますが、FF-Data(訪日外国人流動データ)は、観光庁「訪日外国人消費動向調査」、航空局「国際航空旅客動態調査」、法務省「出入国管理統計月報」を組み合わせて作成された、外国人の旅客流動状況のデータベースです。
基本的なデータは公表用データベースとして、誰でもダウンロードして分析できるようになっています。
データの見方
1頁目:訪日外国人流動量の概要
まずは訪日外国人流動量の概要をみてみましょう。
年度別に集計内容をビジュアル化できるようになっています。
やはり東京都・千葉県の流動量は圧倒的ですね。
また、来訪者の国籍も中国・台湾・韓国でかなりの比率を占めているようです。
2頁目:目的都道府県ごとの経年変化
目的地の都道府県ごとの経年変化を可視化できます。
気になる都道府県を選択してみてください。
インタラクティブに、流動量の推移、四半期ごとの流動量比率、旅行手配方法がビジュアル化できます。
注)旅行手配方法は、2014年はブランクでした。
3頁目:出発都道府県別の可視化
出発地→目的地の状況を可視化できます。
目的地を選択すると、どこからの出発が多いのか、右上の地図に表示されますよ。
ちなみに、すべてのグラフィックについて、データ上で右クリック→ShowDataで、集計データを確認できます。
おわりに
平昌オリンピックが盛り上がりましたが、その影響で東京オリンピックの機運も高まってきていますね。
日本に訪れる外国人もぐっと増えそうです。
今回は訪日外国人の動向を可視化してみました。
FF-Dataは、滞在日数やトリップ数など、まだまだ深く集計できるネタがあり、今後のいい可視化材料になりそうです。
※本記事における集計結果は研究員の社外活動の一環であり、その精度・内容の正確性を保障するものではありません。
この記事を書いた人
小林 寿名古屋事務所 企画課
ぼっちBI & データサイエンティストもどき