自治体職員向けSDGs研修を実施しました!

2021.06.28

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行政のおはなし

 

こんにちは。ライターの一杉です。

 SDGsの認知度が日増しに高まってきていますね。
前回、「未来への警鐘!SDGsはきれいごとではない」として、いつもと違った論調の記事を掲載しました。
 今回は、自治体職員向けSDGs研修の記事になります。
SDGsをより一層、「自分ごと」として捉えていただくため、地域社会の要となる自治体職員の皆さんを対象に、実施したものです。

職員研修

SDGs職員研修実施の経緯

SDGsに積極的な自治体は、2018年度から「SDGs未来都市」に手を挙げ、2020年度までに93自治体が選定されています。
この記事が掲載される頃には、2021年度の未来都市が発表されているかもしれません。
この動きとは別に、自治体が策定する様々な計画に、SDGs17のゴールを示すアイコンが使われ始めています。

SDGsの17のゴールのアイコン

この動きは良いことですが、計画書にSDGsのアイコンを入れたことでホッとしてしまって、検証する際に自治体職員の皆さんは困るだろうなと感じたことがきっかけで、自治体職員向けの研修を行っています。

今回は、総合計画を策定する自治体にSDGs職員研修の実施を提案して了承され、私が講師役となって研修を行いました。

どんな研修をするのか

研修は概ね2時間程度、座学で行いました。研修は堅苦しいし、つまらないし、聞いても役に立たないことが多い、そんなふうに思われがちです。そこで今回は、できるだけ自治体職員の皆さんにとって、日々の仕事にも役立てられる内容にしてみました。

研修内容

まずはSDGsができた背景です。いつ、誰によって、なぜできたのか、これを知っているだけで、一般の方からも一目置かれることでしょう。

次に、2030アジェンダの概要を説明しています。SDGsは単体で存在するものではなく、「Transforming our world: the 2030 Agenda for Sustainable Development」、日本語では、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」と呼ばれるアジェンダの中核をなす目標のことだと理解してもらいます。

そして、SDGsに必要とされるアプローチ、考え方をお伝えしています。バックキャスティングアプローチ、アウトサイドインアプローチなど、横文字が並びますが、計画策定に携わったことのある職員の方であれば、簡単に理解することができます。

最後に、国、自治体、産業界の動きをご紹介しています。

飽きない工夫も

長時間座っていると私も飽きてしまうので、この研修ではクイズを取り入れています。一つご紹介しますと、このような感じです。

クイズ

17のゴールに紐づけたクイズを実施することで、無意識のうちに理解を深められます。「こういう状況なのか、このままではいけないな、こういう取り組みが必要だよな」、というように、現状を知り、課題に気付き、解決策を模索する、という思考に導いていくことが狙いのクイズです。

終わりに

学校ではSDGsを学ぶことが当たり前になりつつあり、一般の方々の認知度も5割を超えてきました。
最近では、議員の皆さんもSDGsに高い関心を示されています。
自治体職員の皆さんは、一歩踏み込んだ知識をもち、理解を深めておかないと、先々困ることになるかもしれません。

また、SDGs17のゴールは自治体施策との親和性が高く、自治体はキープレイヤーであり、SDGsの推進にその力は不可欠です。
今なぜSDGsなのか、我がまちは何をどうすればよいのか、職員一人ひとりはどう行動したらよいのか、そうしたヒントを持ち帰っていただける研修プログラムになっています。
SDGsの考え方を日本中に広めていきたいと考えていますので、興味・関心を持たれた皆さんは、ぜひ一度ご連絡ください。

お問い合わせはこちらまで!

 

この記事を書いた人

一杉 浩史

専門はまちづくり。 自治基本条例や総合計画、地方創生総合戦略などの策定を支援。 何足のわらじを履いているか自分でもわからない(笑)。

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