SDGsのアジェンダを読み込んでみた!~前文・宣言に書かれていることとは?~

2023.09.19

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行政のおはなし

こんにちは。ライターの一杉です。

テレビや新聞でも、連日SDGsに関連した報道がなされていますね。皆さん、SDGsを自分事として捉えられましたか?
まだの方はこちらの記事も参考にしてください。

今回は、SDGsが書かれているアジェンダを読み込んでみたので、その内容を一部お知らせします。

アジェンダのおさらい

SDGsは、Transforming our world: the 2030 Agenda for Sustainable Development(我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ)に書かれている、これは過去の記事でもご紹介しました。

このアジェンダは、

■前文(Preamble)
■宣言(Declaration)
■持続可能な開発目標とターゲット(Sustainable Development Goals and targets)
■実施手段とグローバル・パートナーシップ(Means of implementation and the Global Partnership)
■フォローアップとレビュー(Follow-up and review)

で構成されています。
SDGsは3番目に書かれています。

「前文」には何が書かれている?

「前文」は、法律や憲章などでよく見かけます。
以降の文章の前提、背景、要約などが書かれている部分になります。

このアジェンダの前文には、5つのPについての記載があります。

People 貧困と飢餓に終止符
Plant 地球を劣化から保護
Prosperity 自然と調和した進歩
Peace 平和なくしてSDGsなし
Partnership すべての人の参加

我が国が毎年策定しているアクションプランがありますが、最新の「SDGsアクションプラン2023」では、この5つのPを大項目としてまとめられています。アジェンダの前文を参考にして策定されたアクションプランだったというわけです。

また、「誰一人取り残さない」という言葉、皆さんもSDGsの大事な言葉としてご存知かと思います。
この言葉は17のゴールには出てきませんが、前文に書かれている言葉です。

アジェンダの肝は「宣言」だった⁉

アジェンダ全体は、91のセンテンスから構成されています。この「宣言」の部分は、53のセンテンスで構成されており、アジェンダの肝の部分であることがわかります。

「宣言」は、次の8つの項目からなります。

①導入(Introduction)
②我々のビジョン(Our vision)
③共通の原則と公約(Our shared principles and commitments)
④今日の世界(Our world today)
⑤新しいアジェンダ(The new Agenda)
⑥実施手段(Means of implementation)
⑦フォローアップとレビュー(Follow-up and review)
⑧世界を変える行動の呼びかけ(A call for action to change our world)

このうち、②我々のビジョン(Our vision)をご紹介しましょう。

冒頭の書き出しをみると、「非常に野心的で変革的なビジョンを設定しています。」とあります。

SDGsはきれい事だよね、聞こえの良い言葉を並べただけだよね、などと耳にすることがよくあります。しかし、アジェンダを読めば読むほど、とても野心的で、チャレンジングで、きれい事だ、なんてレベルの内容でないことに気付かされます。

さて、ビジョンの内容ですが、こういう世界を目指すんだ、という理想が書かれており、18のビジョンが読み取れます(6つのビジョン、5つのビジョン、4つのビジョンに3つの表題がついて18のカウントとしています)。

このビジョンをわかりやすく、端的な言葉で表し、アイコンで表現したものがSDGsというわけです。
皆さんは「我々のビジョン(Our vision)」を理解しないまま、SDGsのアイコンだけを見ていませんか?

おわりに

今回は、アジェンダのほんの一部について、簡単な解説をご紹介しました。
アジェンダには、「17のゴールのうちどれが一番重要か」であったり、アイコン化されていない「スポーツ」や「文化」についての記述があったりして驚かされます。

全国を飛び回ってSDGsを自分事として捉えてもらうための研修講師を務めてきましたが、今後は、アジェンダの内容についても皆様にお知らせしていこうと思っています。

自治体職員向け研修のご依頼が多いので、興味・関心を持たれた皆さんは、まずはお問い合わせください。
また、民間企業や各種団体の皆様からのご連絡もお待ちしております。

お問い合わせはこちらから!

この記事を書いた人

一杉 浩史

専門はまちづくり。自治基本条例や総合計画、地方創生総合戦略などの策定を支援。何足のわらじを履いているか自分でもわからない(笑)。

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