SDGsを自分事にする!~SDGsローカルターゲットを作ってみた〜

2022.05.17

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行政のおはなし

こんにちは。ライターの一杉です。
 数年前まで「エスディージーエスって何?」という声も聞かれましたが、さすがに今、こうした声は聞かなくなりましたね。
それでも、SDGsを自分事として捉えられない人は多いようです。今回は、SDGsを自分事にするための方策について考えてみたいと思います。

方策1 SDGsの全体像を知る

SDGsを自分事として捉えられない理由は大きく3つあると考えています。
開発途上国を助ける話に感じる、環境問題の話に感じる、国レベルの壮大な話に感じる、の3つです。
このように考えてしまう理由は簡単で、「SDGs17のゴール、アイコンだけを見ているから」です。

 自分事にできない要因

子どもに絵本の読み聞かせをする際、30ページの絵本の1517ページだけを読み聞かせても絵本の話を理解できないですよね。
SDGsのアイコンを見ても「5つのP」や「誰ひとり取り残さない」という考え方は書かれていません。
「木を見て森を見ず」の状態になっていると思われます。
 SDGsは「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」の一部ですから、このアジェンダを理解することで自分事にする第一歩を踏み出すことができます。

とはいえ、原文は英文ですし、和訳された文章も堅苦しく、なかなか理解するのも難しいですよね。

そこで、私どもではアジェンダのポイントを抑えた研修を実施し、SDGsの全体像の把握をご支援しています。

方策2 具体的に何をしたらよいかヒントを得る

SDGsの全体像や必要性を理解しても、具体的な行動に移せるかどうかは別問題です。
しかし、大上段に構える必要はありません。
なぜなら、皆さんの日常生活でも、仕事でも、SDGsにつながる取り組みを既にたくさん行っているからです。

自分の行動や仕事がどのようにSDGsとつながっているか、これを理解していただくために、17のゴールの下にある169のターゲットについて、自治体職員向けにローカライズを行いました。

 ●SRCローカライズの一例(実際は169枚あります)

ターゲットの文章もグローバルな観点から難しい文章で書かれていますから、平易でわかりやすい日本語に変換しています。
加えて、該当すると思われる自治体の取り組み、取り組みの進捗を見るための簡単に把握できる指標の例、も記載しています。

世界レベルではなく、うちのまちのレベルに変換したらどういったことができるだろうか?こうした発想の元になる「自治体向けローカルターゲット」になっています。
これから、多くの自治体職員の皆様にお届けしたいと考えています。

終わりに

今回は、SDGsを自分事にするために当社で行っている、SDGs研修や、自治体向けのローカルターゲットについてご紹介しました。
これは、民間企業でも活用できますし、商店街や地域、家庭やあなた個人など、様々なパターンで活用していただけます。
ゴール1のためにあなたは何ができるか、ゴール2のためにあなたは何ができるかぜひ一度考えてみてください。

 興味・関心を持たれた皆さん、こちらからお問い合わせください。

 

この記事を書いた人

一杉 浩史

専門はまちづくり。自治基本条例や総合計画、地方創生総合戦略などの策定を支援。何足のわらじを履いているか自分でもわからない(笑)。

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