年末のごあいさつと、年末年始休暇のお知らせ

2023.12.21

0

SRC

ごあいさつ

2023年も大変お世話になりました。
本当にありがとうございました。
毎年同じメッセージになってしまいますが、2023年が、皆さんにとってよい1年であったことを心から願っております。

国際情勢は、あいかわらず不安定な状態が続いています。
2022年2月に始まったロシア・ウクライナ戦争は、日本に暮らす私たちも戦争の悲惨さを身近に感じるきっかけになったのではないでしょうか。
また、イスラエルとパレスチナの問題も深刻で、予断を許さない状況が続いています。

一方、2020年から続いている新型コロナウイルス感染症は、2023年5月より、感染症法上の位置づけが5類感染症に移行されました。
これにより、制度上は、行政が様々な要請・関与をしていく仕組みから、個人の選択を尊重し国民の自主的な取組をベースとした対応に変わりました。
このことに象徴されるように、社会の様々な場面でコロナ以前の状況が戻ってきていることは間違いありません。
ただ、それでも、感染のリスクに気をつけなければならないことに変わりはなく、現在でも多様な変異株が流行しています。
現在、ヨーロッパを中心に「JN.1」という変種ウイルスが猛威をふるっていると言われていますし、アメリカでは1週間で20万人の感染が報告されています。
この「JN.1」は、感染性や免疫逃避性が高いとされており、これまでの免疫やワクチンの効果が低くなる可能性がありますので、要注意です。
インフルエンザの流行も含め、感染症への注意は今後も必要と言えそうです。

2023年は・・

さて、2023年には、どんなことがあったでしょうか。
スポーツでは、WBCの14年ぶりの優勝(3月)、夏の甲子園での慶応義塾高等学校の107年ぶりの優勝(8月)、阪神タイガーズの38年ぶりの日本一(11月)など、明るいニュースがありました。久々という点では、慶応の107年ぶりの優勝は本当にすごいニュースですね。

一方、東京五輪・パラリンピックをめぐる談合事件をはじめ、ビッグモーターなどの保険金の不正請求、ジャニーズ事務所の創業者による性加害の問題、さらには政治家の裏金などの政治とカネの問題など、これまで明るみに出てこなかった多くの問題に光があてられた1年でもありました。

政策の面では、2月に発表された「こども未来戦略」は1つのポイントと言えるのではないでしょうか。
”少子化は我が国が直面する、最大の危機である。”との書き出しから始まる同戦略は、「若い世代の所得を増やす」「社会全体の構造・意識を変える」「全ての子ども・子育て世帯を切れ目なく支援する」ことの3つを基本理念に掲げ、今後3年間の集中的な取組を「加速化プラン」として位置付けています。
来年度に地方自治体が策定する「子ども・子育て支援事業計画」や「こども計画」も、こうした国の施策の動向と関連してくるものと考えられます。
その他、6月には「性的指向又は性自認を理由とする差別の解消等の推進に関する法律(LGBT法)」の成立、10月にはインボイス制度の開始などがありました。

2024年は・・

さて、2024年はどんな年になるのでしょうか。

1月には、新NISAが始まります。
これにより、株式市況にどのような変化があるでしょうか。
また、11月にはアメリカ大統領選挙がありますので、その結果は株価にも影響するかもしれないですね。
また、6月には所得税減税が実施されます。
これにより、国民の生活にはどのような変化があるでしょうか。

2024年にも、多くの法律が施行されます。
弊社の業務に関連が深いところを紹介いたします。
1つは、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法)」の改正です。
これまで、事業者による障害者への合理的配慮は努力義務でしたが、2024年4月1日からは「義務化」されます。(合理的配慮については、こちらの記事でも紹介しています。
もう1つは「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律(困難女性支援法)」です。従来の婦人保護制度をベースとする女性支援事業により、困難女性の自立支援をめざす新制度が2024年4月1日に施行されます。(困難女性支援法については、こちらの記事でも紹介しています。

市町村行政の現場では、「子ども・子育て支援事業計画」や「こども計画」が策定される年となります。
前項で紹介した「こども未来戦略」に基づき、国は少子化対策と経済成長を車の両輪として進める考えですので、市町村のこの計画も重要な意味を持つものとなるでしょう。

本当に、明るい2024年となることを願っています。

年末年始休暇のお知らせ

最後に、年末年始休暇のお知らせです。
大変勝手ながら弊社は、12月29日から1月4日まで、年末年始休暇とさせていただきます。(一部のプロジェクト等は、この期間も稼働いたします。)

最後になりましたが、皆様がよい年を迎え、よい1年を過ごされますことを、心より願っております。

<参考>
東京都健康安全研究センター
新型コロナ「5類」移行後、初めての年末年始 海外で猛威をふるう「JN.1」
「こども未来戦略」
内閣府「性的指向・ジェンダーアイデンティティ理解増進」
「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」
「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」

この記事を書いた人

山村 靖彦

コラバド編集者、社会福祉士。

スポンサードリンク