自治会の運動会に行ってみた

ごあいさつ

こんにちは、ライターの田原です。
統計や調査に関する記事を過去に何個か上げていたのですが、日々の仕事や家事・育児に忙殺される日々を過ごしていると、記事を書くのが疎かになり、本当に久しぶりの投稿です。
じゃあ、統計や調査に関する内容かと言われれば、今回はちょっと違って、自治会の運動会のお話です。

僕の知っているこれまでの自治会

僕は大阪の別にそこまで大都市でもない所謂ベッドタウンの出身なのですが、生まれてから、自治会の活動というものに参加したことはほぼありませんでした。地域の清掃活動みたいなものを両親がやっているのを見たことはあるのですが、地域でお祭りをするとか、運動会をするとかそういった子どもも大人も集まるようなことを経験したことはなく、自治会というものは、自分にとって身近ではない、遠い世界のもののように認識していました。

静岡に住むようになって

社会人になり、静岡事務所に配属になったわけですが、独身のときは、大阪に住んでいたときと同様、自治会活動といったものから縁遠い生活を送っていました。ただ、家の近所を歩いていると、自治会のお祭りや運動会を目にすることがあり、以前よりは身近に感じるようにはなったものの、まだまだ身近なものとして認識するには至らないような状況でした。

一方で、仕事として、「地域福祉計画」の策定をお手伝いすることがあり、地域のつながりの重要性等を認識することが増えていき、実際に地域の方々とのヒアリングをするなど、自分が住んでいる地域とは異なる場所で、自治会に触れるようにもなっていきました。

自治会というものの重要性を認識しながらも、自身は自治会に触れていないという状況はある意味、自分の中でちょっとしたジレンマとなっていたのも事実です。

運動会への誘い

そんな僕も、静岡で所帯を持つようになり、自治会が盛んな地域に住むようになりました。
あるとき、近所の人から「自治会の運動会があるから出ないか?」というお誘いを受けることになります。生まれてこの方運動嫌い、高校は帰宅部、大学は軽音サークル、趣味は統計解析という絵にかいたような文系男子の僕にとって、運動会というものはかなりハードルの高いものでした。しかし、自治会というものの重要性を認識しながらも、自身は自治会に触れていないジレンマを抱えている僕にとっては、運動会への参加を拒否する理由はありませんでした。

その後、会社で同僚に、自治会の運動会に参加するという話をすると、「普段運動してない人が、運動するとケガをする」「体と気持ちのイメージがずれているから、確認した方が良い」「先輩の○○さんは自治会の運動会でケガをした」とか、いろいろと怖い話を聞き、少し後悔が出てきたのも本音です。

いざ、自治会の運動会へ

いざ、運動会の当日になると、運動嫌いの僕にとって、やっぱりやめておいた方が良かったかなという思いが心の大半を占めるようにはなってきましたが、男に二言は無いという信念のもと、自治会の運動会に参加しました。

参加してみると、そんなに思い詰める必要はなかったことに気付きます。リレー等の本当に普段全力で走っていない人が全力で走るとケガをするかもしれないといったような競技も、もちろんありましたが、玉入れ等といった、普段運動していなくても全く問題なく参加できる競技も多く、かなり楽しい時間を過ごせましたし、これまで知らなかった地域の人とも交流することができました(翌日以降、近所で会うと挨拶をするようになり、これがソーシャルキャピタルかと感じています)。

そして、一番強く感じたのは、「運動会を準備・運営する人」の大変さです。プログラムの考案、会場の手配、弁当の手配、テントの手配等、様々な準備を運動会当日に向けて進めてくれたことは、とても大変だったと思います。そのような大変な準備をしてくれたからこそ、自治会ビギナーの運動嫌いの僕でも楽しめたのではないかと感じています。いつか、僕もそういった役に当たり、準備をすることになるかもしれないという事実は少し不安ですが、僕のような新参者でも楽しめるような機会を設定する一助となれることは、少し楽しみでもあります。

おわりに

自治会というものにほとんど触れてこなかった僕にとって、自治会の運動会というイベントに参加することは、少し勇気のいることでしたが、参加してみて思うのは、そこまで気を張るものではなく、楽しい時間を過ごせるものでした。そして、参加してみたからこそ、地域の人とのつながりや、準備・運営の大変さを知ることができ、僕にとってとても貴重な財産になりました。じゃあ、「来年も参加しますか?」と問われると、筋肉痛になった翌日は「参加しません」と答えたと思いますが、筋肉痛も癒えた今なら、「参加します」と答えます。

この記事を書いた人

田原静岡事務所

最強の男