あれもこれも聞いてみたい!アンケート調査における「必要なものだけを聞く」コツ
こんにちは、ライターの田原です。
今回は久しぶりにアンケート調査の設計についてです。
リサーチャーやアンケート調査を設計している人からしてみれば、当たり前のお話ですが、本当に大切なことだと思いますので、しばらくお付き合いいただければと思います。
あれもこれも聞いてみたい
アンケート調査を行う際に、せっかくアンケートを行うのだからあれもこれも聞いてみたいと思うのは当然のことだと思います。
2回も3回もアンケートを行うとなると、金額的にも労力的にもコストが増えていきます。
だからといって、何十問にもなる調査票を作ってしまうと、答える側も大変になります。
後半は面倒だと思い、適当に回答してしまい、正確なデータが得られないなんてことも考えられます。
必要なものだけを聞く
では、どうすれば良いのでしょうか。
答えは簡単です。
「必要なものだけを聞く」
です。
こんなの当たり前で、聞きたいことは全部必要なことだよと思う人も多いでしょう。
でも、これ、とても大切です。
ここではちょっと発想を変えてみるとわかりやすいと思います。
「必要なもの=聞きたいこと」から「必要なもの=実際に活用できるもの」と発想を転換してみるのです。
実際に活用できるものとは
実際に活用できるものを聞くとはどういうことなのでしょうか。
この点を明確にすることに関しては、いろいろな議論があると思いますが、僕は
「データを得た結果をどう使うのか」
ということをすべての質問において考えます。
この点をクライアントと打ち合わせします。
アンケート調査の目的は、それをすること自体ではなく、調査を通じて得た結果を基に何らかの対策を講じることだと思います。
データを得た結果をどう使うかも想定せずに、アンケ―ト調査を実施し、
「これ使えなかったね!」
という結果になるのは、答えてもらう側にも失礼だと個人的には思います。
具体的にはどうするの?
では、具体的にはどうすれば良いのかという点ですが、僕はリスト化して検討しています。
例としては以下のような感じです。
実際に、例を見るとわかると思いますが、大したことはしていないです。でも、この表を作っていくと、活用方法の欄に何も書けない質問が結構出てきます。
調査票を作る前にきちんとこのような表を作ることで、活用できるものと活用が難しいものを判別することができるわけですね。
おわりに
今回は、アンケート調査における「必要なものだけを聞く」という点についてご紹介しました。
本当に単純なことですが、この作業を行うか行わないかで、結果はかなり違ってくるというのが実感です。
今回は、僕が活用している「必要なものだけを聞く」方法をご紹介しましたが、他にもいろいろな方法があると思います。
質問によってどのような結果が出そうかよくわからないと思う人もいると思います。
また、こんなすべての選択肢を検討するのは面倒だと思う人もいると思います。
その際は、アンケート調査のプロである株式会社サーベイリサーチセンターまでお問い合わせください。(→お問い合わせはこちらから!)
弊社のリサーチャーのアドバイスにより、「必要なものだけを聞く」素晴らしい調査票のご提供をお約束しますよという弊社の宣伝にて、本記事を終わりたいと思います。
<アンケート調査設計に関するこれまでの記事>
①リサーチャー必見! 調査の価値を高める調査票設計の基本とは?
②アンケート調査における良くない質問①〜絶対にやってはいけないダブルバーレルとは?〜
③アンケート調査における良くない質問②〜知らずにやってしまう誘導質問とは?〜
④アンケート調査における良くない質問③〜木を見て森を見ずの質問とは?〜
この記事を書いた人
田原 歩静岡事務所 企画課
最強の男